中学生の子供が勉強で自立できないのは親の関わり方が悪いから!?
こんにちは、紅野まりです。
今回は「中学生の子供が自立を目指す勉強のやり方」というテーマについて紹介します。
「親が指示しなくても自分で勉強できるようになってほしい」
「子供の勉強に関して親はどうやって関わったら良いか分からない」
このようにお子さんの自立を促したいけど親の関わり方が分からないと悩んでいませんか?
今回この記事では前半で「中学生の子供が自立できない原因」後半で「子供を自立させていくための方法とは」について紹介していきます。
この記事を読むことで「中学生のお子さんを自立させていくための親の関わり方」について理解していただけます。
中学生の子供が自立を目指す勉強方法とは?親の関わり方を見直す
あなたは、お子さんの勉強のことにいつもかかりっきりになっていませんか?
・持ち物を毎朝チェックしてあげる
・定期テストごとに計画と勉強の進捗状況をチェックしてあげている
・テストを見直して「次はコレを勉強する」「今度からこれを気をつけようね」とアドバイスをする
・テスト直しを一緒にしてあげる
一見、親が親切に子供の為を思って行動してあげているように見えるかも知れません。
しかし、子供の勉強のことにいつまでも親が関わっていると「お子さんは絶対に自立できません」
例えば、
・自転車に乗れるようになりたいのにいつまで経っても補助輪を外さない。
・車に一人で乗れるようになりたいのにいつまで経っても親が横に乗っていないと安心できない。
という状況と同じです。
勉強も同じで、1からすべて親であるあなたが関わってしまうと、お子さんの自立は叶いません。
「でも子供には自立してほしい….」
と、お子さんの自立を本当に望むのであれば、今回の記事をこのまま読み進めてください。
今回具体的な子供の勉強への関わり方、お子さんが自立できない原因を紹介していきます。
記事を読むことで「だから我が子は自立できなかったんだ」「こうしてたから自立できていないんだ」とお子さんの自立ができない原因を理解していただけます。
そうすると、「じゃぁこれからは自立のためにこんな行動をしてみよう」と、正しい方法でお子さんの自立への第一歩を踏み出していただけます。
しかし、中には「子どもに手を焼くのが幸せ」「私は子供の自立のために頑張っている!」と、謎のプライドがある方は読み進めるのを辞めてください。
この先、多少「耳の痛い、ドキッとする」話をしてしまいますので、「覚悟はある!子供の自立のために学びたい!」という方のみ読み進めてください。
お子さんの自立のために行動を改められる方のみが、お子さんの自立を促すことができますよ。
では、早速前半の「中学生のお子さんが自立できない原因」についてお話していきますね。
中学生の子供が自立してほしい理由は?
まずは、あなたはお子さんに「自立してもらいたい」理由は何でしょうか?
・自分でできることを増やしてほしい
・親が何も言わなくても自分で考えて行動できるようになってほしい
・いつまでも親の指示で動くのではなく自分で計画して考えることができるようになってほしい
と、このように考えていると思います。
そもそも「自立」とは、
1,他への従属から離れて独り立ちすること。他からの支配や助力を受けずに、存在すること。
2,支えるものがなく、そのものだけで立っていること。
(コトバンクより)
このように定義づけられています。
もし、お子さんが今後自立できないことで
・親離れできない
・親がいないと自分で考えて行動できない
・指示されないと自分で動けない
つまり、親であるあなたがいなければ、お子さんは一人で立つことさえもできなくなります。
このままだと高校に行っても、勉強計画を立ててあげないといけなかったり、就職活動も一緒に手伝ってあげたり…と他から見ると「過保護すぎ」と思われてしまうような状況になってしまうかも知れません。
正直、そんなお子さんにもなってほしくないですし、親として恥ずかしい思いをしたくないですよね。
中学生の子供が自立できない理由は「親の関わり方」にある!
そもそも中学生のお子さんが自立できない理由は何なのでしょうか?
塾講師としての経験もある私の意見として、最大の原因は「親であるあなたの関わり方」にあります。
中学生の保護者の方が、お子さんの勉強に関して「過干渉」である場合がほとんどです。
例えば、
・子供の提出物を一緒にチェックしてあげている
・定期テストの計画を立ててあげる
・定期テストの試験範囲を親が把握している
・子供の苦手部分を親が把握している
というような事例が挙げられます。
一見「子供のためにすごい頑張ってる!」と思いがちですが、正直関わりすぎというのが大きいです。
例えば、子供のバッグの中の持ち物まですべて把握している、と同じような感覚です。
これがおとなになると
「お金4000円しか財布になかったから5000円足してるよ」
「かばんの中に洗濯物入れたままだったから次からはちゃんと出してよね」
ここまで関わってしまっているのと同じことです。
少しゾッとしませんか?
お子さんのため、と思いながらも実はお子さんの成長を邪魔してしまっている可能性があるのです。
「干渉」を避けて「放置」するのも間違い
ここまでを読むと、一定数の方が
「じゃぁ子どもは放置して良いんですね」
「今まで干渉してたけど、手を出すのを辞めます」
と思われるのですが、実はコレも間違いです。
なぜなら、お子さんが現在自立できているのであれば手を離しても大丈夫ですが、自立できていないのに手を離してしまうと、お子さんは自分で勉強できるようにはならないからです。
例えば、お子さんが自転車に乗ることができるようになる前のことを思い出してみてください。
最初は補助輪付きで自転車を乗り始めると思います。
もし、補助輪付きの自転車に慣れて、補助輪が無くても自転車に乗れそうな場合、すぐに補助輪を外しても、1,2回は転ぶことがあってもすぐに自転車に乗れるようになりますよね。
しかし、まだ補助輪有りきで自転車に乗っている子に、いきなり補助輪を外してしまうと、何度も転倒して、むしろ自転車に乗るのが怖くなってしまうかも知れません。
これはお子さんの勉強の自立でもまったく同じことが言えます。
自立できている子からすぐに手を離しても大丈夫ですが、自立出来ていない子、もしくは今まで親や塾に依存しきっていた子からいきなり手を離すと、どうしていいかわからない状態に陥ってしまいます。
どうしていいか分からない
なにをしたら良いかがわからない
勉強しても点数が上がらない
勉強しても出来ない
勉強が嫌だ
というように、勉強嫌いに拍車をかけてしまうことになります。
関わるか、関わらないか、ではなく「どうやって」関わっていくかが大事
正直、勉強が苦手な子をいきなり放置するのは難しいです。
このままじゃ自分で勉強できるようにならないから
といっていきなり放置しても、勉強が苦手な子は嫌なことには手を出さないですし、興味もない勉強を自分から始めるわけでもありません。
「じゃぁどうしたらいいの?」
と思うかも知れませんが、「どうやって」お子さんと関わっていくのかが大事になってきます。
中学生の親御さんは、かなり極端な選択をしてしまう方が居ます。
「関わる」か「関わらないか」、もっとわかりやすく言うと「親が手を出すか、出さないか」という0か100という極端な選択をしている保護者が多いです。
私がお伝えしたいのは、
・子供のことについて干渉するな
・親が子供の勉強に関して手を出すな
というわけではなく、お子さんの状況に合わせて60%関わってあげたり、30%関わってあげたり、関わり方を変えるということです。
最初は100%お子さんに関わってあげたとしても、それをどんどん減らしていって、90,80%と関わる部分を減らしていけば、最終的には全く関わらなくてもお子さんは勉強できるようになります。
最初すごく手をかけていたのに、いきなり全くなにもしません!自分でなんとかしてください、ではなく「どうやって関わっていくか」「どうやって関わり方を変えていくか」が大事になってくるのです。
中学生の子供が自立を目指すための親の関わり方を見直す
ここまで、お子さんが勉強に関して自立できない原因として「親が過干渉になっている」ということを挙げました。
では、いざお子さんの自立を目指していくためにはどのようなことを気をつけるべきか2点ほど紹介します。
お子さんの自立を目指す上で気をつけるべきことは
・親が先生を演じるのを辞める
・徐々に関わりを減らしていく
この2点が大事になってきます。
親が先生を演じるのを辞める
まずは、親であるあなたが「先生になること」を辞めましょう。
お子さんの勉強に関して
・漢字の読み書きを見てあげる
・学習計画を1から立ててあげる
・夜遅くまでつきっきりで勉強を見てあげる
これらの行動はお子さんを成長させることはありません。
むしろ成長する機会を奪ってしまっているだけです。
「でも、子どもは全くやり方を分かっていないんです!」
と思うかも知れません。
確かに学校でも教科書があるように、なにもない0の状態で「数学の方程式を解く」「英語が書けるようになる」ことはできません。
ある程度、基礎を学んだり、教えてもらったりして自分でできるようになります。
例えば、料理でもそうですが、最初から包丁の使い方や野菜の切り方をあなたが考えたわけでもありません。
親から教えてもらったり料理本から学んで、あなたができるようになったことが大半だと思います。
お子さんの勉強に関しても同じで、あなたがいつまでも先生の代わりとして教えていてはお子さんの成長にはなりません。
成長にならないどころか「親から言われたとおりにしていたのに全然成績が上がらなかった」「親の言うとおりにしていたのに全く成果が出なかった」と、親であるあなたに責任転嫁してしまいます。
つまり、自己責任が無くなってしまうということです。
それでは困りますよね。
だからこそ、お子さんが「自分で考えて行動する」力を身につけるために「親が先生としての役割を辞める」ということが大事なのです。
徐々に関わりを減らしていく
そして、続いて大事なポイントとして
「徐々に関わりを減らしていく」ということですが、今までお子さんのためにやってきたことを少しずつ減らして、代わりにお子さんができることを増やしていくということです。
いきなり100%関わっていたのを0%にするのではなく、徐々に減らしていくことがポイントです。
なぜなら、いきなり手を離されてしまうと「あれ?どうしたらいいの?」「どうやって勉強したら良いの?」とわからなくなってしまうからです。
例えば、自動車学校でも、今までは教官が隣に居てくれたから運転できていたけど、いきなり教官無しで運転しろと言われると「え!?大丈夫かな」「すごく不安」とどうしていいかわからなくなりますよね。
勉強でも全く同じで、いきなり手を離すとお子さんは「なにをしたらいいのか分からない」という状況になってしまいます。
そんな状態にさせてしまっては「勉強するのが嫌だ」「なにをしたら良いかわからないから後回しにする」といった状況になってしまいます。
それを避けるためには
・計画表は苦手な国語だけは一緒に計画を立てるけど、その他の教科は子どもに任せる
・子どもが見てほしいと言われた時だけサポートしてあげる
・数学の問題の答え合わせだけしてあげる
といったように、今まで取り組んでいた内容をもう一度見直して、少しずつ親であるあなたがやってきてあげたことを減らしてください。
その反面「一回自分だけでやってみて」というようにお子さんが考えて取り組ませる機会を徐々に増やしていきましょう。
そうすることで、お子さんを少しずつ自立させていくことができます。
ただし、あくまでの自立までは時間もかかりますし、すぐに自立心を育てるのは難しいことを頭の片隅においておいてくださいね。
中学生の子供が自立を目指す勉強方法とは?親の関わり方を見直す
ここまでで、徐々にお子さんの自立を目指すための流れを紹介していきました。
では、実際どんな行動を取ればいいのでしょうか。
今回は、今まで熱心にお子さんの勉強に携わってきた状態から、お子さんの自立までの流れを紹介します。
ステップは以下のとおりです。
1、自分で計画を立てさせる
2、得意教科だけは自分で勉強させる
3、親以外の教育者に丸投げする
それぞれ詳しく解説します。
1、自分で計画を立てさせる
まずは自分でテスト前や毎日の勉強の計画を立てさせましょう。
最初「何をすればいいかわからない」という場合は「〇〇してみて」といったように手順を教えてあげてください。
その後はお子さんが1人で一から考えさせるようにしてください。
もしわからない部分や手伝って欲しい部分があった時は手を貸してあげてください。
大事なのは「お子さんが頼んでくるまで手を貸さないこと」です。
まずはお子さんに取り組ませることから始めてください。
「どうやって計画を立てて行ったらいいの?」と思うかもしれませんが、計画の立て方はこちらの記事で詳しく解説していますので読んでみてください。
*
2、得意教科だけは自分で勉強させる
次に得意教科だけは自分で勉強させるようにして行きましょう。
得意科目であれば苦手科目より勉強に取り組むハードルが低くなります。
なぜなら、「問題が分かるし解けるから」です。
例えば、クイズ番組でも難しい問題ばかり出ると「分からない…」と全然楽しくないですよね。
ですが、解ける問題があったり、自分が得意な分野が出題されると楽しくなってくると思います。
勉強も全く同じで、解ける問題が多い得意科目のほうが勉強しやすいですし、苦じゃなくなります。
比較的、得意科目のほうが自分で勉強しやすいでしょう。
3、親以外の教育者に丸投げする
最後に、親であるあなた以外の教育者に丸投げしましょう。
すべて、あなたがやってきたことを他の人に任せるということです。
親であるあなたがお子さんをずっとサポートすることで、お子さんと喧嘩になってしまったり、お子さんが甘えてしまったりしてしまうこともあります。
だからこそ、第三者である教育者に丸投げして、適度な緊張感をお子さんに与えるのも大事です。
中には、親の言うことは聞かないけれど塾の先生の話はよく聞く、というように、あなたの代わりに指導してくれることも多々あります。
「一体誰に丸投げしたら良いの?」と思われるかも知れませんが、オススメは「家庭教師」です。
個別でお子さん専用の家庭教師であれば、お子さんの悩みを解決したり、親であるあなたの要望を行使を通じてお子さんへ伝えることができます。
いわゆる通信役のような存在です。
家庭教師に丸投げすることで、親がなにを言っても聞かなかったことを素直に聞いてくれたり、行動が変わってくることもあります。
「一体どんな先生を選んだら良いの?」という場合はこちらの記事を読み進めてくださいね。
ステップは以上です。
わからないことがあったら….
もし、「わからないことがある」「こういう場合はどうしたら良いんだろう」と疑問に思った場合は、早く解決するほうが良いです。
なぜなら、わからないままモヤモヤし続けて、結局行動しないまま終わってしまうからです。
解決するためにはすぐに誰かに聞いたり相談したりしましょう。
例えば、このような感じです。
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はじめまして、〇〇です。
中学2年生の娘の勉強について悩んでいます。
娘は陸上部でいつも部活で忙しい日々を送っています。
部活を一生懸命してるのはいいのですが、勉強には全く興味を示しません。
特に数学が中学1年生のときから苦手で、なかなか克服できません。
克服する方法はなにかありますでしょうか?
アドバイスいただけるとありがたいです。
よろしくお願いいたします。
〇〇
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相談しやすい人にこのような感じで聞いてみるのも良いですし、私も相談を受け付けておりますのでわからないことはすぐに解決してみましょう。
【問い合わせ】
上の青い文字で【問い合わせ】と書いてある部分をクリックしてもらうと、お問い合わせフォームに進みますので、具体的なご相談をしていただくことができます。
中学生の子供が自立を目指す勉強方法とは?親の関わり方を見直す
それでは、今回のまとめです。
今回は、中学生の子供が自立を目指す勉強方法について紹介しました。
親であるあなたが「子供のため」を思って、勉強をいくらサポートしてあげても、お子さんは自分で勉強できるようにはなりません。
子供の勉強のことにいつまでも親が関わっていると「お子さんは絶対に自立できない」のです。
全く関わらないのではなく、関わり方を変えて、徐々に関わる回数を減らしてあげることで、お子さんの自立を促すことが出来ます。
そのために親が気をつけるべきことを2点紹介しました。
・親が先生を演じるのを辞める
・徐々に関わりを減らしていく
お子さんを徐々に次いつさせていくための具体的な行動も紹介しました。
ステップは以下の通りでした。
1、自分で計画を立てさせる
2、得意教科だけは自分で勉強させる
3、親以外の教育者に丸投げする
もし、現在お子さんが自分で計画を立てることができない、いつもつきっきりで勉強を見てあげている状態であれば、まずはステップ1の「自分で計画を立てさせる」ことからはじめてください。
次の記事では「今すぐできる学習計画の立て方」について紹介しています。
もし興味がある方はこちらの記事で詳しく解説していますので、合わせて読んでみてください。
上のリンクをクリックすると私の記事へ飛びますので、興味があればぜひ読んでみてください。
中学生のお子さんが勉強に関して自立するために
お子さんが自立できると、親であるあなたが何も指示を出さなくても、お子さんは机に向かい、教科書やノートを広げて勉強を始めるでしょう。
自分でやるべきことを決めて、自分で取り組めるので、親であるあなたはただ見守っているだけでいいのです。
ですが、このままだといつまで経っても、お子さんの勉強を気にかけないといけません。
自分で何も出来ないまま、ただ言われたことしかできないお子さんになってしまいます。
そんな子供だと社会に出した時に恥ずかしいですし、そんな子供にはなってほしくないですよね・
今回のステップに従って、まずは学習計画を自分で立てることができるようになりましょう。
わからないことやご意見、感想などがありましたら、私に直接メッセージを送ってください。
上の青い文字で【問い合わせ】と書いてある部分をクリックしてもらうと、お問い合わせフォームに進みますので、具体的なご相談をしていただくことができます。
また気軽にやり取りしたい方はLINE@のほうが話しやすいと思います。
実際にLINEでやり取りするだけで勉強のやり方を変えて子どもの点数が上がった方もいます。
私以外の他に信頼のおける方でもいいですし、私も随時相談は受け付けています。
まずは相談から始めてみましょう。
今回は以上です。
他にも勉強法に関することを中心に記事を書いていますので読んでみてください。
紅野まり