【高校受験】志望校のランクを下げるメリット・デメリットを徹底解説

【高校受験】志望校のランクを下げるメリット・デメリットを徹底解説

こんにちは、紅野まりです。

今回は「高校受験志望校のランクを下げるメリット・デメリット」というテーマについて紹介します。

「志望校のランクを下げようか迷っている….」
「志望校がギリギリだからランクを下げるべき?」
「ランクを下げて合格させたいけど、子供の気持ちも考えてあげたい」

このように「志望校のランクを下げるべきかどうか」について悩んでいませんか?

受験はお子さんの将来の選択肢の1つになるので、なんとしてでも志望校に合格させたいと思いますよね。

だからこそ、合格ギリギリのラインであれば、

  • ・志望校のランクを下げて確実に合格を目指すか、
  • ・それとも志望校を諦めずにそのまま受験するか、

迷ってしまいますよね。

今回この記事では前半で「志望校のランクを下げる本当の意味」

後半で「ランクを下げるメリット・デメリット」について紹介していきます。

この記事を読むことで「受験生のお子さんと後悔しない志望校選び」をしていただけます。

志望校が決まっていないと高校受験は『危険』!?

受験を意識してくると、受験生のお子さんも、保護者であるあなたも

毎日のように「合格できるだろうか?」と不安になると思います。

「このままで大丈夫かな?」
「次の模試で成績が上がっていなかったらどうしよう」
「不合格になったりしないかな?」
「志望校のランクを下げたほうが安全なのでは?」

と、現状に不安に感じて『志望校のランク』を下げることも考える方もいます。

ですが、志望校のランクを下げるか迷っている段階は「非常に危険な状態」です。

なぜなら、どこに向かえば良いのか分からない状態、

つまり、目的地が定まっていない状態なのです。

志望校が決まっていないのは「道に迷っている状態」

志望校のランクを下げようか、そのまま変えないか迷っていても何も進みません。

道に迷ってしまい、どちらに行こうか悩んで立ち止まってしまっている状態です。

例えば、

・右に行こうか、左に行こうか?
・このまま階段を降りるか、上がるか

というように、道に迷ってしまうことと同じなのです。

志望校選びで受験生の大事な時間を使ってしまうと、勉強する時間も減ってしまいます。

結果的に、「志望校合格」からどんどん遠ざかってしまいます。

なので、早めに志望校を決めて『目的地』を決めることが大事なのです。

高校受験は「アクセルを踏み続けること」で合格へ近づく

「志望校選び」がすんなり進めば、

進む方向が決まるので、あとは「アクセルを踏むだけ」です。

アクセルを踏む、というのは受験に向かって勉強し続ける、ということです。

いつまでも志望校のことで悩んでしまうと、頭の中はいつも

「志望校どうしよう」
「合格できるかな…」
「ランク下げたほうが良いのかも….」

と、不安でいっぱいで勉強も頭の中に入ってきません。

受験合格を目指すためには、受験に向かって勉強し続けることが一番の近道です。

「どうやって志望校を決めたら良い?」

と思われると思いますので、今回、この記事では『志望校のランクを下げるメリット・デメリット』を紹介していきます。

最後まで記事を読んで頂くことで、

  • ランクを下げるべきか、
  • ランクを下げず、志望校を変えないままか、

正しく判断して頂けます。

そうすれば、受験に迷いがなくなり、お子さんも受験勉強に集中することができるので、志望校合格に確実に近づいていくことができますよ。

志望校のランクを下げることは悪いことではない

具体的に、メリット・デメリットをお話していく前に、

大前提として「志望校のランクを下げることは悪いことではない」ことを頭に置いてください。

志望校のランクを下げると、

・「安全な方をとった」
・「成績が思ったほど上がらなかったから仕方がない」
・「受験から逃げた」

とネガティブなイメージを持たれている方も多いかもしれません。

ですが、結論からお伝えすると「志望校選びに正解はありません」。

志望校を変えずに挑戦するのも良い決断
・志望校のランクを変えて確実に合格できる道を選ぶのも良い決断

どの選択肢をとっても「お子さんの幸せのため」に繋がる決断をしましょう。

高校に通っていくのはお子さんです。

高校を卒業する頃に「この高校で良かったな」と思える選択をしていってくださいね。

志望校を「諦めない」子が成長するワケ

もちろん、

志望校を変えずに、たとえチャレンジ受験でも
お子さんの志望する高校を受けた受験生もたくさんいます

チャレンジ受験で受験し、合格を勝ち取った子は「諦めない」精神が身についた子へと成長しています。

私が無料で相談を受け付けている「LINE@」で出会った受験生やその親御さんの体験談では、

「年が明けてから粘り強く勉強した」
「最後まで諦めないことを改めて実感した」
「親子ともに成長できた受験だった」

といった声があります。

受験はひとつの試練でもあります。

「最後まで諦めないでほしい」
「受験から逃げずに勉強し続けてほしい」

といった願いをよく耳にします。

ランクを下げずに粘り強く最後まで勉強したら、もしかすると「合格」を手に入れることができるかもしれません。

さらに、最後まで諦めず頑張ったことで「お子さんの自信」につながることは間違いありません。

志望校のランクを落とさずにチャレンジ受験をすることで、お子さんの成長につながることもあるのです。

高校受験で志望校のランクを下げるメリット

ここから本題の「志望校のランクを下げるメリット・デメリット」を確認していきます。

まず最初に紹介するメリットはこんな感じです。

①合格率が上がる
②成績上位で入学できる
③気持ちに余裕が生まれる

具体例も挙げていきますので、お子さんに置き換えて読んでみてください。

ランクを下げるメリット①合格率が上がる

まずはメリットとして合格率が必然と上がります

例えば、偏差値が55の志望校Aで、お子さんの偏差値が52だとします。

もし、ランクを下げて偏差値50の志望校Bに変えると、すでにお子さんは志望校の偏差値を超えていることになるので、合格率も上がります

もちろん、100%合格できるという確証は無いですが、

志望校Aよりも志望校Bのほうが合格する可能性は高くなります。

ランクを下げるメリット②成績上位で高校に入学できる

続いて、成績上位で高校に入学できるということです。

志望校のランクを下げることで、上位の成績で高校に入学できるのです。

中国の漢文には「鶏口牛後(けいこうぎゅうご)」という言葉があります。

意味はこんな感じです。

大きな集団や組織の末端にいるより、

小さくてもよいから長(ちょう)となって重んじられるほうがよいということ。

引用:goo辞書(三省堂 新明解四字熟語辞典)より

つまり、小さくてもその中でトップになる方がいい、といった考え方です。

例えば、お子さんが5教科合計280点を取るとします。

お子さんが、5教科合計300点を取る生徒がごろごろいる志望校Aに入った時点で、自分よりも成績が良い生徒がわんさかいるわけです。

ですが、5教科合計250点を取る生徒が多い志望校Bでは、お子さんの280点の成績だと上位になります。

つまり、志望校Aで成績下位になるのではなく、志望校Bで成績上位になることができるのです。

ランクを下げるメリット③気持ちに余裕が生まれる

さらに、メリットとして「気持ちに余裕が生まれる」ことが挙げられます。

今までは

「あと◯ヶ月しか無い!」
「どうしよう!合格できないかも!」

と焦っていた受験生が、ランクを下げることで

「よし、落ち着いて今できることをやろう」
「今まで通り点が取れたら合格できるぞ」

と、気持ちに余裕が生まれて、落ち着いていまやるべき勉強に取り組むことができます。

焦ってしまうとパニックになって、何もかもが中途半端になってしまいますが、志望校のランクを下げることで気持ちに余裕が生まれます。

精神的に楽になれば、落ち着いてやるべきことに着手できます

高校受験で志望校のランクを下げるデメリット

では、続いて志望校のランクを下げるデメリットを紹介していきます。

デメリット一覧はこんな感じです。

①高校入学後に後悔する
②大学の選択肢が少なくなる
③受験への意欲が無くなる

それぞれ紹介していきますね。

ランクを下げるデメリット①高校入学後に後悔する

まず、デメリットとして挙げられるのは

「高校入学後に後悔してしまうこと」です。

「本当はこんな高校に行きたくなかった」
「もしかしたらランクを下げなくても合格できたかも」
「あの時親の言うとおりにしなければよかった」

と、後悔してしまう可能性があります。

進研ゼミでお馴染みのベネッセコーポレーションが高校1年生とその母親に、

高校受験を振り返ってもらう調査を実施したところ、

高校受験の反省点としては、「もっと勉強しておけばよかった」と64.5%が回答しています。

つまり、6割超えの高校生が「もっと勉強しておけばよかった」と後悔しているということです。

受験はゴールではなく新たなスタートです。

新たな高校生活を後悔してしまう可能性もあるのです。

大学の選択肢が少なくなる

続いて、大学の選択肢が少なくなる、ということです。

これは、筆者の私が特に実感していることなのですが、
高校のレベルが高ければ高いほど、大学の選択肢も広がっていきます。

例えば、

進学校だと国公立大学が半数以上で、

続いて私立や専門学校、公務員などに進んでいきます。

一方で、レベルが下がれば下がるほど、

私立や専門学校がほとんどで、残りは一般就職

といったように、高校のレベルによって進学できる選択肢が少なくなっていきます。

高校のレベルが低くても、

国公立大学に進学することもできるのですが、

学校の授業のカリキュラム自体が違ったり、学校では対応できなかったり、と自然と選択肢が少なくなってしまうのです。

なので、志望校のランクを下げる時は、高校卒業後も見越して考えておくと良いですね。

受験への意欲が無くなる

最後に、「受験への意欲が無くなる」というデメリットがあります。

志望校のランクを下げると、ランクを下げる前よりもゆとりが生まれます。

合格率も上がってくるので、受験に対してやる気が無くなってしまう可能性があるのです。

「ああ、もう勉強しなくてもいいや」
「ほぼ合格したようなもんだし」
「受験はこれで終わり」

と、勉強に対する意欲も、受験に対する気持ちも無くなってしまいます。

車でいうと、いきなりブレーキを掛けてエンジン停止してしまうような感じですね。

「受験合格」というゴールが見えてしまうと、どうしても安心してしまい油断してしまうことがあるのです。

【高校受験】志望校のランクを下げるメリット・デメリットを徹底解説

ステップは以下のとおりです。


1、ランクを下げる時期なのかどうか
2、点数がどれだけ足りていないのかを把握する
3、今できることを焦らず取り組む

それぞれ詳しく解説します。

1、ランクを下げる時期なのかどうか

まずは、現時点でランクを下げる時期なのかどうかを判断しましょう。
入試が近づくにつれて、三者面談などで志望校に関して話し合う機会も多くなります。

志望校の最終決定は公立高校だと「月~」くらいまでです。(その後願書を提出する流れになります)

なので、年が明けてもギリギリ間に合います。

さらに、高校の倍率が発表されてから変更することもできますので、志望校の決定は長い目で見て大丈夫です。

なので、志望校のランクを下げる時期が8月や9月の時点ではまだまだ早い段階です。

1つ覚えておいていただきたいのは

「ランクを下げるのは簡単」ということです。

12月や1月になってもランクを下げることはできます。

ですが、一度ランクを下げてしまうと、お子さんの受験に対する意識は必ず変わってしまいます。

なので、できるだけランクが高い方を目指すつもりで勉強は取り組んでいくほうが良いです。

お子さんも、「やばい、間に合わないかも」とある程度危機感を持つことで、勉強の集中力も上がるので成績もぐんと伸びる可能性がありますよ。

2、点数がどれだけ足りていないのかを把握する

続いて、点数がどれだけ足りていないかを把握しましょう。

よく、私が質問を受け付けているLINEでも相談があるのですが、

「偏差値があと2足りません!」
「いつもC判定なんですけど、どうしたらいいでしょうか!?」

といった相談があります。

偏差値やC判定などの基準は「確実」なものではありません。

偏差値はテストごとに変わるものなので、
偏差値が50のときもあれば、55のときもあります。

C判定もB寄りのC判定なのか、D寄りのC判定なのか分かりません。

仮にA判定でも、確実に合格できるわけではないので、確証があるわけでも有りません。

なので、「合格点まであとどれくらい足りていないのか」を点数できちんとみていきましょう。

・合格するためには何点必要なのか
・あと何点足りていないのか
・どの教科を何点伸ばさないと行けないのか

具体的に数字でわかるようになるので、志望校までの「点数」をきちんと出してみましょう。

3、今できることを焦らず取り組む

最後に、「今できることを焦らず取り組む」ということです。

基礎を復習したり、過去問を解いたり、今できることに着実に取り組んでいく必要があります。

「どうしよう、合格できないかも」
「不合格になったらどうしよう」
「点数が上がらなかったらどうしよう」

と、受験生や親御さんは不安が尽きないと思います。

ですが、ぶっちゃけ、不安になっても仕方が有りません。

受験への不安は「合格発表」までは絶対に消えないからです。

なので、不安になって今できることをやらなければ、不合格一直線です。

焦らず、不安をできるだけ無視しながら、今できることを確実に取り組んでいきましょう。

具体的には

・過去問を3回復習してみる
・テストをもう一度解き直してみる
・時間を測って問題を解いてみる
・単語を覚えているかテストする

…..などといった感じです。

特に、入試に必要な力をつけるためには「過去問」を解き直すことが一番効果的です。

なぜなら、実際に過去に出題された問題なので、入試レベルと同等の問題が解けるからです。

基礎だけではなく、受験に合格する力をつけるために、過去問を何度も復習するのはかなり効果的ですよ。

ステップは以上です。

わからないことがあったら….

もし、「わからないことがある」「こういう場合はどうしたら良いんだろう」と疑問に思った場合は、早く解決するほうが良いです。

なぜなら、わからないままモヤモヤし続けて、結局行動しないまま終わってしまうからです。

解決するためにはすぐに誰かに聞いたり相談したりしましょう。

例えば、このような感じです。

===========
はじめまして、〇〇です。
中学2年生の娘の勉強について悩んでいます。

娘は陸上部でいつも部活で忙しい日々を送っています。
部活を一生懸命してるのはいいのですが、勉強には全く興味を示しません。

特に数学が中学1年生のときから苦手で、なかなか克服できません。
克服する方法はなにかありますでしょうか?

アドバイスいただけるとありがたいです。
よろしくお願いいたします。

〇〇
===========

相談しやすい人にこのような感じで聞いてみるのも良いですし、私も相談を受け付けておりますのでわからないことはすぐに解決してみましょう。

上の緑のバナーをクリックしてもらうと、LINEの友達申請に進みますので、具体的なご相談を無料でしていただくことができます。

友達申請だけでもしておくと、後から困った時にすぐに相談もできますよ。

【高校受験】志望校のランクを下げるメリット・デメリット:まとめ

それでは、今回のまとめです。

今回は、高校受験で志望校のランクを下げるメリット・デメリットを徹底解説していきました。

入試に向かって全力で受験勉強を進める中で、「ランクを下げるか迷っている状態」は非常に危険です。

目的地が定まっていないので、受験に向かってアクセルを全開に踏めていない状態だからです。

もちろん、志望校のランクを下げることが悪いことではありません。

全ては「受験生のお子さんの幸せ」のためです。

そのために、後悔のない選択をしていきましょう。

具体的に、志望校のランクを下げるメリットとデメリットを紹介していきました。

もう一度振り返るとこんな感じです。

まずメリットは以下の通りでした。

①合格率が上がる
②成績上位で入学できる
③気持ちに余裕が生まれる

次にデメリットはこんな感じです。

①高校入学後に後悔する
②大学の選択肢が少なくなる
③受験への意欲が無くなる

最後に、志望校のランクを下げるべきかどうかを判断するまでの流れを3つのステップで紹介しました。

ステップは以下の通りでした。

1、ランクを下げる時期なのかどうか
2、点数がどれだけ足りていないのかを把握する
3、今できることを焦らず取り組む

次の記事では「入試まで残り3ヶ月で逆転合格をする方法」について紹介しています。

・入試ギリギリまで粘って成績を上げたい!
・グンと成績を伸ばしてほしい!!

お子さんの成績を3ヶ月でグーンと伸ばす勉強法を紹介しています。

「高校受験を志望校合格」で迎えたい方はぜひ読んでみてください!

もし興味がある方はこちらの記事で詳しく解説していますので、合わせて読んでみてくださいね。

【受験】高校受験3ヶ月で逆転合格へ!最速で偏差値を上げる勉強法

上のリンクをクリックすると私の記事へ飛びますので、興味があればぜひ読んでみてください。

受験生のお子さんの志望校のランクを下げるか迷った時は…

お子さんが志望校のランクを下げるかどうかをきちんと判断できれば、

目的地(志望校)も定まります。

その結果、あとは目標に向かってひたすら前進するだけなので、

受験生のお子さんも受験勉強だけに集中して取り組むことができます。

ですが、このままだと、目的(志望校)が一向に定まらないまま、ただただ時間だけが過ぎてしまうだけです。

今回のステップに従って、まずは志望校のランクを下げるかどうかを判断して、受験合格を掴むための行動に切り替えていきましょう

わからないことやご意見、感想などがありましたら、私に直接メッセージを送ってください。

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また気軽にやり取りしたい方はLINE@のほうが話しやすいと思います。

実際にLINEでやり取りするだけで勉強のやり方を変えて子どもの点数が上がった方もいます。

私以外の他に信頼のおける方でもいいですし、私も随時相談は受け付けています。

まずは相談から始めてみましょう。

今回は以上です。

他にも勉強法に関することを中心に記事を書いていますので読んでみてください。

紅野まり