中学生の苦手科目を得意にする!?今すぐできる克服方法とは
こんにちは、紅野まりです。
今回は中学生のお子さんの苦手科目を得意科目にする方法について紹介します。
苦手科目があると、なかなか点数が上がらなかったり、苦手意識から勉強をする気が起きなくなってしまいます。
お子さんは苦手科目についてこんな風に悩んでいませんか?
「苦手科目が全体の足を引っ張っている」
「得意科目と苦手科目の差が大きい」
「どうにかして苦手科目を底上げしたい」
「このままじゃ高校受験が不安….」
今回は具体的に、苦手科目をどうやって克服していくのか、具体的な方法について紹介していきます。
中学生の子どもが苦手科目を放置し続けるとどうなるのか?
お子さんが苦手科目を放置し続けると、一体どうなるのでしょうか?
結果からお伝えすると、
苦手科目を放置することは「苦手は増加させる」ことに繋がります。
苦手を放置することは家庭ゴミを捨てないことと同じ!?
苦手が増加するイメージとしては、
苦手1個
⇓
苦手が2個増える
⇓
苦手が3,4個に増える…..
こんな感じで、苦手はだんだんと増えていきます。
例えば、家庭ごみも、
捨てずに溜めてしまうと、ゴミは1個、2個、3個…と、どんどん増えていきますよね。
ゴミが溜まれば溜まるほど「片付けがめんどくさいな…」と掃除する意欲も落ちてしまいます。
そうなるとあっという間にゴミ屋敷の完成です。
苦手科目も同じです。
苦手が増えると、苦手科目に対する勉強意欲が下がってしまいます。
・授業についていけない
・問題が解けない
・テストの点数が下がる
・勉強するやる気が起きない
どんどん苦手科目の勉強に遅れてしまって、勉強する意欲も落ちてしまうのです。
苦手を放置すると100%高校受験に影響します
さらに苦手科目を放置し続けると、苦手科目が成績の足を引っ張ってしまい高校受験に影響が出てしまいます。
特に積み上げ式の英語や数学の勉強は遅れを取ってしまいます。
中には、得意科目の理科は80点なのに、苦手科目の数学は40点しか取れない、といった受験生もいるのです。
しかし、苦手科目を丁寧に一つずつ克服していくことができれば、成績は底上げができます。
「授業がわからない」
「テストで点が取れない」
と悩むこともなくなるでしょう。 さらに、苦手科目が転じて得意科目になる可能性もあります。
「苦手だと思ってたけど、コツを掴んだら楽しくなった!」
と、足を引っ張るどころか得点源になるのです。
そうなると、高校合格まで一歩近づいていきますし、中学生のお子さん自身が勉強を楽しく感じて、もっと頑張ろうと思ってもらえます。
だからこそ、苦手科目は放置せず対策をしっかりと学ぶべきなのです。
そもそもなぜ苦手教科ができてしまうのか?
同じように授業を受けて、同じ内容を学んでいるのにも関わらず、苦手教科と得意科目に分かれてしまいます。
そもそもなぜ、苦手科目になってしまうのでしょうか。
「苦手な先生がいるからその教科も苦手になった」
「一生懸命勉強したのに思うように点数が上がらなかったから苦手になった」
「苦手科目になかなか手を付けられない」
「苦手科目は問題が理解できないし、わからない」
このような原因が考えられます。
苦手科目になるのは勉強時間が少なすぎるから!?
苦手科目の教科に共通する原因として『勉強時間が圧倒的に少ない』という事実があります。
苦手科目だから勉強ができない、というよりは
「わからない」という苦手意識から苦手科目に手を付けない
⇒勉強時間が圧倒的に少ない
⇒点数が上がらない
という流れになっています。
つまり、苦手科目だからなかなか勉強をしない➡内容が理解できない、という負のエンドレスにハマってしまっているのです。
苦手科目がない中学生はいない!?
そうは言っても、苦手科目がない中学生はほとんどいません。
河合塾の調べによると、苦手科目がある中学生は約95%と言われています。
引用元:https://www.kawai-juku.ac.jp/admission/cnt/weak-sb/
ほとんどの中学生に苦手教科がある中で、苦手が克服できなかったり、勉強時間が少なくなってしまっているのです。
ですが、苦手科目があると、高校受験でかなり不利になってしまいます。
得意科目の点数が伸びるのに、苦手科目が伸び悩んでしまい、足を引っ張ってしまうからです。
私が無料で相談を受け付けている「LINE@」で質問をいただくのですが、中には
「得意科目は70~80点取れるのに、苦手科目は40点くらいしか取れない」
「受験で苦手科目が足を引っ張ってしまっている…」
といった相談をもらうこともあります。
すでに苦手科目がある場合、早めに対処していくことが高校受験にも有利になっていきますよ。
中学生は苦手科目と得意科目のどちらを伸ばしていくべきか?
ここまでを読んで、あなたは「苦手科目より得意科目の方が大事なのでは?」と思ったかもしれません。
「苦手科目より得意科目を伸ばしたほうが良いのか?」
「苦手科目は諦めて得意科目を集中した方が良いのでは?」
苦手科目がある中学生やその保護者からこういった相談をよく頂きます。
苦手科目より得意科目をどんどん伸ばして行くほうがいい、と言う方もいますが、
私は「得意科目よりも苦手科目に力を入れて取り組むべき」だと思っています。
なぜ得意科目より苦手科目を伸ばすのか?
なぜ得意科目ではなく、苦手科目を伸ばしていくほうが良いのでしょうか?
なぜなら、苦手科目ほど簡単に点数を上げることができるからです。
得意科目より苦手科目の方が、少しの努力で点数を伸ばしていくことができます。
「得意科目のほうが勉強が進むんじゃないの?」
と思いがちですが、点数を上げるための勉強量が大きく変わってきます。
例えば、
得意科目の理科の点数を70点から80点にするのと、苦手科目の英語の点数を30点から40点にするのでは、英語の点数を上げるほうが簡単です。
なんで同じ10点なのに努力に差が出るのかと疑問に思ったかもしれません。
得意科目を70点から80点に上げるためには、
・応用問題を解けるようになる
・単語をほぼ全て書けるようにならないといけない
・ケアレスミスを減らしていかなければならない
などと、ハードルが高いのです。
しかし、苦手科目を30点から40点に上げるためには、
・単語を20個多めに覚える
・試験範囲を2回復習してみる
・必ず試験に出るプリントを5回以上見直す
・漢字をしっかり書けるようになる
といったように、基本に取り組むだけでいいのです。
つまり、同じ10点でも勉強の労力が変わってくるのです。
得意科目の点数は高得点になればなるほど、どんどん点数が取りづらくなってしまいます。
しかし、点数の低い苦手分野の10点を上げることは簡単なのです。
苦手科目のほうが伸びしろが大きい!?
しかし、現状でほとんどの中学生は、
苦手科目は後回しにして、すらすら解ける得意科目から取り組んでしまっています。
苦手科目は
・「嫌だ」
・「解けない」
・「難しい」
・「苦手」
という先入観があるので、宿題やテスト勉強でも後回しにしてしまっています。
その結果、
苦手科目には勉強時間が少なくなり、最終的に苦手科目の点数も下がってしまいます。
ただし、得意科目を張って取り組んでも限界があります。
なぜなら、得意科目はどれだけ頑張っても100点までしか点数は取れないからです。
例えば、
60点の得意科目の点数も40点しか伸びしろがないのに比べて、
苦手科目の20点の数学は80点もの伸びしろがあります。
伸びしろが少ない得意科目よりも、伸びしろが大きい苦手科目の方に集中することで成績をあげていくことができるのです。
苦手科目を得意科目にするためには「苦手を把握する必要」がある
それでは、苦手科目を得意科目にするには、
まず何から始めたら良いのでしょうか?
・単語の勉強?
・教科書を読む?
・教材を買う?
一番に取り組むこととして「苦手教科を把握する」ことから取り組んでみましょう。
なぜなら、苦手科目を正しく把握することでどうやって勉強すればいいかが明確になるからです。
中には、
「苦手科目は十分理解してるけど…」
と思うかもしれません。
ですが、意外と苦手をきちんと把握できている中学生は少ないのです。
例えば、国語の漢字が苦手だと思っている中学生がいるとします。
本当は「漢字を書くことが苦手」なのに、苦手を正しく把握できていないために、漢字の読みばかりを練習してしまってることもあります。
苦手を把握しておかないと、間違った方向に努力してしまいます。
なので、苦手教科が「なぜ苦手なのか」「どの分野が苦手なのか」を把握するべきなのです。
しっかりお子さんが苦手を把握していけば、間違った努力をせずに、成果につながる努力だけを積み重ねていくことができるでしょう。
苦手科目を把握するための具体的な方法
苦手科目を克服するためには、まずはしっかり何が苦手で何が得意なのかを明らかにしてくことが大事です。
以下のステップに従って、お子さんと一緒に苦手把握をしてください。
教科の苦手、得意には4つのタイプがあります。
1,好きで得意
2,好きだけど苦手
3,嫌いだけど得意
4,嫌いで苦手
例えば、2の「好きだけど苦手」というのは、 『洋楽や海外のドラマは好きで英語に触れるのは好きだけど、勉強になるとなかなか点数に表れない。』 といったような感じです。
一番点数で伸びしろがあるのは、
2,好きだけど苦手
4,嫌いで苦手
です。
なぜなら、この2つは少し基礎を学習するだけで成果が上がるからです。
今回のステップではこの2,4に当てはまる教科はどれかを把握していきます。
具体的なステップは以下のとおりです。
1,お子さんとステップに取り組む時間を決める
2,紙とシャーペンの準備
3,縦軸と横軸を書く
4,5教科をグラフに配置する
5,苦手科目、伸びしろがある教科の把握
それぞれ詳しく解説します。
1,お子さんとステップに取り組む時間を決める
まずは、お子さんと一緒にステップに取り組む時間を決めます。
10分程度で終わるので、それも伝えておきましょう。
ただし、現在反抗期だったり、なかなかあなたの意見を聞いてくれないときは、以下のステップをお子さんだけに実施させてください。
終わったあと、あなたが確認してみて下さい。
2,紙とシャーペンの用意
A4の紙とシャーペンを用意します。
グラフを作っていくので、書き直しがしやすいシャーペンがオススメです。
3,横軸と縦軸を書く
横軸の右に好き、左に嫌いと書きます。
次は、上に得意、下に苦手と書きます。
4,5教科をグラフに配置する
国語、数学、英語、理科、社会をグラフ上に当てはめていきます。
配置し終わったら、各教科の上に前回のテストの点数も記載しましょう。
5,苦手教科、伸びしろがある教科の把握
・好きだけど苦手
・嫌いで苦手
である、ブロックに当てはまった教科が苦手教科で、かつ伸びしろがある教科になります。
なぜなら少ない労力で点数を上げることができるからです。
このステップを踏めば、あなたもあなたのお子さんも、何が得意で何が苦手なのかを把握することができます。
今後のテスト勉強は、苦手科目に少しずつ重きをおいて、苦手教科こそ伸ばしていきましょう。
このステップを実行した後は、「苦手科目を克服して点数を上げる方法」を身に着けていきましょう。
いよいよ実践的な方法を使って勉強法を学んでいきます。
苦手科目を克服して点数を上げる具体的な勉強方法は以下の記事にて解説しています。
【克服】中学生の苦手科目を完全攻略!学校では教えてくれない勉強法
もし興味のある方は上のリンクをクリックすると別の記事へ飛べるので、具体的な勉強の仕方を読んでみてください。
もし、「わからないことがある」「こういう場合はどうしたら良いんだろう」と疑問に思った場合は、早く解決するほうが良いです。
なぜなら、わからないままモヤモヤし続けて、結局行動しないまま終わってしまうからです。
解決するためにはすぐに誰かに聞いたり相談したりしましょう。
例えば、このような感じです。
相談しやすい人にこのような感じで聞いてみるのも良いですし、私も相談を受け付けておりますのでわからないことはすぐに解決してみましょう。
【問い合わせ】
上の青い文字で【問い合わせ】と書いてある部分をクリックしてもらうと、お問い合わせフォームに進みますので、具体的なご相談をしていただくことができます。
中学生の子どもの苦手科目を得意科目に変えるための方法のまとめ
それでは、今回のまとめです。
得意教科と苦手教科では、苦手教科の方が伸びしろがあり簡単に点数が上がります。
苦手な教科をそのままにしておくと、大幅な失点に繋がったり、得意教科の足を引っ張ってしまうことになります。
点数を上げていくためには、苦手教科を把握していくことが重要だということもお伝えしていきました。
苦手科目を正確に把握するためのステップは以下のとおりです。
1,お子さんと取り組む時間を決める
2,紙とシャーペンの準備
3,縦軸と横軸を書く
4,5教科をグラフに配置する
5,苦手科目、伸びしろがある教科の把握
まずは上記のステップをお子さんと実践してみて下さい。
10分で終わるので、少しでもお子さんとコミュニケーションを取るように心がけて下さい。
本日の記事の内容をしっかりと実践していけば、次のテスト勉強でどうするべきか、点数を上げるために必要なステップが見えてくると思います。
そのためには、まずは「苦手科目を把握すること」が大事です。
行動を起こさないと、結果は何も変わらないので、今すぐステップを実践してみて下さい。
「苦手科目なんて、自分でわかってるでしょ」と思う方もいますが、意外と把握できていない生徒さんは多いです。
ちょっとできないだけで苦手だと思っていることもあるので、しっかり把握することが本人のためにもなります。
もし、自分で把握できない場合は「家庭教師」をつけることで、苦手分野を把握することができます。
さらに、苦手科目を克服しながら勉强も教えてもらえる家庭教師については以下の記事にて解説しています。
ネットで家庭教師!?オンライン家庭教師のメリット・デメリットとは?
また気軽にやり取りしたい方は LINE@のほうが話しやすいと思います。
実際にLINEでやり取りするだけで 勉強のやり方を変えて子どもの点数が上がった方もいます。 私以外の他に信頼のおける方でもいいですし、 私も随時相談は受け付けています。 まずは相談から始めてみましょう。
今回は以上です。
他にも勉強法に関することを中心に記事を書いていますので
読んでみてください。
紅野まり